保育士、児童指導員、言語聴覚士などが中心になってぽぽデイのスタッフが構成されています。日々、自分の「仕事」として子どもたちと触れ合うことができることに喜びを覚えながら働いています。
*2021年4月現在、言語聴覚士は不在
施設長
施設長は、一般的にはその役割として、次のような事項が求められています。
事業所の運営状況全体を把握しつつ、その事業を円滑に進め、職員の職業意識を形成し、その適正な配置を行い、さらには地域の関係諸機関との連携を図る等ですが、私たちのぽぽデイは多機能型の事業所として、児童福祉法に定められた「児童発達支援」「放課後等デイサービス」「保育所等訪問支援」を行ないます。
そのため、例えば、ぽぽデイで2歳から児童発達のサービスを受け始め、就学後は18歳で高校を卒業するまで放課後等デイサービスを受けるとすると16、7年の長きにわたりそのお子さんとぽぽデイとの関係は続くことになります。その意味では、上述の役割に加えて、私たちは継続的、安定的に支援サービスを提供する組織であることが求められています。
施設長としてそのような責任の重さを自覚しつつ、様々な職種の職員の力を合わせながら、職務を果たしていきます。
職員
児童発達支援管理責任者
児童発達支援管理責任者は、利用者である子どもたちとその保護者の求めるもの(ニーズ)を適切に把握し、そのニーズに基づいたサービス提供のためのプランを作成し、さらにはそのプランに基づいた支援を行うための必要な調整を行うことが求められています。
したがって、児童発達支援でも放課後等デイサービスでも、私たち職員と子どもたちとの触れ合いは、児童発達支援管理責任者が作成する「個別支援計画」に基づいて行われることになります。その意味では「個別支援計画」が私たちの提供するサービスの中核にあると言えるでしょう。私たちはこの「個別支援計画」を作成する際、今ある子どもたちの姿に課題や問題ばかりを見ることのないように注意します。つまり、その子の持つ長所や強みから出発して、課題があるとすればその課題を克服するための手立てや工夫を考える、そのような、子どもたちの実態に即した「個別支援計画」を作成します。私たちはこのことを通して子どもたちや保護者の皆さんのニーズを充足するための支援を具体化したいと願っています。
保育士・児童指導員
保育士・児童指導員・指導員は支援計画に基づき、子どもたちの心身の状況に応じて、適切な技術をもって、直接、子どもたちへの支援を行う役割を担っています。
この、支援計画に基づいた私たちの「仕事」は、別の言い方をしますと、子どもたちとの目には見えない信頼関係をベースに、子どもたちがより自由にこの世界を生きることができるように支援を行うことだと思っています。「より自由に生きる」というのはなんだか大げさな言い方ですが、スプーンを今までより上手に使えるようになれば、それだけでその子の食事の面での自由度が増したと言えますし、「イヤ」と一言言えるようになれば、それだけ意思表示の面でその子の自由度が増したと言えます。
この私たちの「支援」という仕事は、私たち自身が子どもたちを取り巻く「環境」の一つの要因となり、その環境から子どもたち自身が、栄養を吸収するように、大切な経験を積み重ねていくことによって実現すると思っています。子どもたちが、「与えられる」のではなく、主体的に「吸収する」ことによって、その生涯を支える自信と希望、そして将来の人との関係のなかでの積極的な生き方を獲得していくだろうと考えるからです。
自分の思いをうまく外に伝えられない子どもたち、その子どもたちとごく自然に心を通わせることができる、そのことを私たちの何よりの「専門性」として大切にしながら、またそのことを実現できるように努力しながら、ぽぽデイでの日々を子どもたちと共に過ごしたいと願っています。
言語聴覚士
ぽぽデイでは、「認知(認識)」の力、ことばを「聞く」力、「話す」力、「読む」力、「書く」力、「コミュニケーション」の力の育ちを促す、言語療法を行っております。ご家庭で気になっておられることを伺い、必要であれば検査に基づいた客観的な評価を行います。関わりのヒントを一緒に考え、苦手なところだけでなく、今できること、得意なことも見ていきます。訓練の中では、お子様に応じた様々なアプローチを用いて、お子様の生活と学びを支える言葉の育ちを応援します。
相談支援専門員
将来、自立した日常生活、社会生活を営むことができるよう、障害福祉サービスなどの利用計画の作成を行います。ぽぽスマイルは計画の作成だけでなく、お子さんを中心とした生活全般に寄り添い、関わることを大切にしています。半年に一回お子さんが通っている保育所、幼稚園、学校等の先生が出席する担当者支援会議を行って、お子さんの状況や困っていることなどを共有し、連携を取りながら、本人中心の充実した生活を実現できるよう調整していきます。